【ピアノ】左手音楽から読み解く音楽家シリーズ 記事まとめ

【ピアノ】左手音楽から読み解く音楽家シリーズ 記事まとめ

► はじめに

 

左手のための音楽を世に広めていった音楽家たちの人生に焦点を当て、その歩みを通して左手音楽の歴史を読み解くシリーズ記事をまとめました。

作曲家が生み出した作品だけでなく、右手の負傷や病、事故などをきっかけに左手音楽と出会い、埋もれていた作品を発掘し、ときには新作を委嘱しながらレパートリーを切り拓いていった音楽家たちの物語を紹介しています。なかでもパウル・ヴィトゲンシュタインは、右腕を失った後に作曲家への委嘱という道を切り拓き、後続の音楽家たちにも大きな影響を与えた人物です。

左手のために書かれた作品を軸に、作曲家自身の人物像や時代背景を読み解くシリーズは、姉妹シリーズ 【ピアノ】左手作品から読み解く作曲家シリーズ 記事まとめ をご覧ください。

 

► 記事一覧

‣ 左手音楽から読み解く音楽家シリーズ

 

【ピアノ】パウル・ヴィトゲンシュタイン 完全ガイド:右腕を失ったピアニストが切り拓いた「左手音楽」の世界

第一次世界大戦での負傷がきっかけで右腕を失いながらも、豊富な資産と人脈を背景に、コルンゴルト、ラヴェル、プロコフィエフ、ブリテンら同時代を代表する作曲家たちへ次々と新作を委嘱していったオーストリアのピアニスト、パウル・ヴィトゲンシュタインの人物解説記事。「既存の曲を探す」だけではなく「新しいレパートリーを作曲家に書いてもらう」という発想への転換は、後世の演奏家たちにも受け継がれていきました。左手音楽史における委嘱文化の原点とも言える生涯を読み解きます。

 

【ピアノ】左手音楽から読み解くレイモンド・レヴェンタール

暴漢に襲われ両腕を骨折するという大怪我を経て、フランス・ロマン派の作曲家アルカンの研究に打ち込むようになったアメリカのピアニスト、レイモンド・レヴェンタールの人物解説記事。1972年に出版された「Piano Music for One Hand」は、左手音楽を体系的に学べるアンソロジーとして、現在も広く利用され続けています。編纂者・校訂者として左手音楽の普及に大きく貢献したレヴェンタールの歩みを読み解きます。

 

【ピアノ】左手音楽から読み解くジークフリート・ラップ

第二次世界大戦の東部戦線で右手を負傷しながらも、左手でピアニストとしての道を歩み続けたドイツのジークフリート・ラップの人物解説記事。ヴィトゲンシュタインに拒絶され長く封印されていたプロコフィエフ「ピアノ協奏曲 第4番 Op.53」を、作曲から25年の時を経て世界初演したエピソードを中心に、左手作品の新たな歴史を切り開いた音楽家の生涯を読み解きます。

 

【ピアノ】左手音楽から読み解くゲイリー・グラフマン:右手の故障から生まれた新たなレパートリー

両手のヴィルトゥオーソとして国際的なキャリアを築きながら、50歳前後で右手に局所性ジストニアを患ったアメリカのピアニスト、ゲイリー・グラフマンの人物解説記事。コルンゴルトの左手協奏曲を再びレパートリーへ引き戻し、複数の作曲家に新作を委嘱するなど、演奏家・委嘱者として左手音楽のレパートリーそのものを拡張していった生涯を読み解きます。

 

‣ 番外編:右手の自由を失ったピアニストの物語

 

【ピアノ】片手音楽から読み解くシリル・スミス:左腕の自由を失ったピアニストが拓いた「3手」の音楽

活動の最盛期に左腕の自由を失ったイギリスのピアニスト、シリル・スミスの人物解説記事。右手独奏のレパートリーを求めるのではなく、妻でピアニストのフィリス・セリックとの共演を続けるため、ブリスやアーノルドら作曲家たちとともに「3手」という演奏形態を切り拓いていった生涯を読み解きます。左手演奏を追求した音楽家たちの物語とは対照的な一例として、番外編で紹介します。

 

► 終わりに

 

左手のための音楽は、作曲家だけの力で発展してきたわけではありません。作品を編纂・校訂して普及に努めた人々、作品を舞台に乗せて聴衆へ届けた演奏家、さらには新たな作品を作曲家に委嘱した音楽家たちの存在があって初めて、そのレパートリーは広がり、少しづつ歴史に残ってきました。

このシリーズでは、そうした音楽家たちの歩みを一人ひとり追いながら、左手音楽の歴史を別の角度から読み解いていきます。

 

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